FXとは?
少ない資金でも大きな取引ができるFX
FXとは外国為替証拠金取引(margin Foreign eXchange trading)の略で、外国の通貨を売買して、利益を得る取引のことを意味します。
例えば、海外に行くとき、両替所で円をドルに替えます。
為替レートが「1ドル=100円」だったとすると、10万円は1,000ドルです。
日本に帰国して、その1,000ドルを日本円に戻します。
そのときの為替レートが「1ドル=110円」なら、1,000ドルが11万円になります。円でドルを買って、時間が経ってから売ることで10,000円もの利益になりました。
また、日本で100万円を銀行に預けると、金利0.1%なら1年間で100円の利息がつきます。
ところが米ドルなら1.0%、ユーロなら2.0%、豪ドルなら5.0%と、各国の通貨ごとに金利が異なるため、日本円ではなく、外国の通貨で現金を保持しておくだけで、金利が多く貰えます。この金利差を「スワップポイント」と呼びます。
豪ドルを日本円で1万通貨買ったすると、2013年2月時点では1日約80円が受け取れます。トルコリラや南アフリカランドならそれ以上です。
さらにFXの最大の特長は手元の資金を担保に、何倍もの金額の取引ができる「レバレッジ」が使えることです。
例えば、100万円が手元にある場合、レバレッジを10倍にすれば、1,000万円分の通貨を取引できます。為替差益やスワップポイントも10倍になりますので、ハイリスクハイリターンの投資も可能です。
法改正によりレバレッジは2010年に50倍、2011年に25倍と規制がかかりましたが、レバレッジは大きくても10~20倍まで、初心者は5倍までに抑えることが一般的ですので、特筆すべき影響はありません。
勉強するからこそ勝率がアップする
FXとは希望的観測で投資するのではなく、少し勉強すれば勝率が上がる金融商品になります。まずはFXの仕組みからゆっくりと知識を付けていきましょう。
確かに「ハイリスクでハイリターンな資産運用」と思われがちなFXですが、短期と長期を組み合わせながら低レバレッジにするとリスクはかなり下がります。
初心者でもFXにこそ安定性を求めて、他のアクティブ型の金融商品と組み合わせることも可能です。
自己の投資知識によって、事前に投資額を増やしたり、リスクを軽減できたりする柔軟性もあります。銀行を否定するわけではありませんが、貯金で眠らせておくなら積極的に投資することをおすすめしたいです。
さらにFX以外の投資方法も知った上で、どれが自分に適しているのかを比較してみるのも良いと思います。それぞれのメリットとデメリットを理解し、他の投資手段との比較が大切でしょう。
FXとは日本で人気No.1の金融商品
FX会社や証券会社などの金融機関に行けば、丁寧に説明を受けることで資産活用に役立つ情報を得ることができます。
しかし、あまり詳しい情報を得られないですし、営業色が強く信用できないときもあります。窓口やパンフレットが親切でも、お客様にリアルな体験談やデメリットを伝えているところは意外と少ないです。
スプレッド、スワップポイント、通貨ペアだけではなく、スマホやモバイル取引の有無、コールセンターの対応、無料セミナーの回数なども比較しながら、各FX会社の取引画面やツールの使い勝手を知った上で資金を投入したいです。
すでにFX会社と契約している人、資産運用の計画ができている人、身近な証券会社で構わない人は、実際に経験することが先決かもしれません。
ただし、FXの初心者だからといって、全て他人任せというわけにはいきません。自分で基礎知識を学ぶことが正しい資産運用への近道です。