NISAで投資信託するときのネット証券の選び方
NISA対象の「株式投資信託」とは
NISAの対象となる投資信託は「株式投資信託」と呼ばれるものです。
そもそも投資信託(=ファンド)とは、
手数料を支払うことで、自分の代わりに投資の専門家に実際の投資を代理してもらい、そこから上がった運用益を得る、という仕組みの投資スタイル、またその商品を指します。
その中でも「株式投資信託」は、「株式の組入れが可能な投資信託」のことを言います。
ファンドはいくつかの株式や債券などで構成されるわけですが、株式が入っているものや、株式が入りうるファンドであればOK、ということです。
バランスファンドや債券ファンド、ETF、REIT、インデックス・ファンドなどほとんどの投資信託が株式投資信託に含まれます。
各商品の充実度で比較
投信でネット証券会社を比較する際にも「自分の欲しい商品がそこにあるか」が重要です。
一般的には、投信の目的が「専門家に運用を委ねること」と「分散投資を行うこと」にあるため、投信を選ぶ基準は
・分散投資の目的によりかなうもの
・余計な手数料のできるだけかからないもの
・自分の投資額にマッチしたもの
などになってきます。
それを踏まえて、ネット証券を選ぶ基準は
・取扱いファンド数の充実具合や、ETF・REITの取扱い状況
・ノーロード投信(手数料無料の投信)の充実具合
・積立投信などの少額投資の充実具合
などが注目されます。
投資信託の手数料について
投資信託の手数料は、株式手数料のように具体的に何円と決まるわけではありません。一般的に、年率で数%の手数料が計算され、資産から差し引かれます。
投信は専門家に運用を任せるというスタイルを取るため、コストが多めにかかってしまうのが難点です。
投信の
・購入時(=販売手数料)
・保有している間(=信託手数料)
・売却時(=信託財産留保額)
の3ヶ所で、それぞれ手数料がかかります。
そのため、ノーロード投信という手数料無料の投信が人気になるのです。
また、投信を購入するときの手数料は、同じ商品でも証券会社によって異なることがあります。
気になる具体的な商品が見つかったらほかの会社と見比べてみるとよいでしょう。
その他のポイントや注意点
・100万円枠をフルに使える
株式の場合、単元や口数などの問題で100万円枠をきっちりはつかえないこともあります。
その点、投資信託は「〇〇という商品を100万円分購入したい」という風に100万円枠をきっちり投資できるのが魅力です。
・値下がりしにくい商品=分散投資に気を配る
NISAで投資信託をやる場合でも、値下がりに注意することが大切です。
投資信託はさまざまな株式や債券が入った「ある程度自分で選べる福袋」のような商品なので、できるだけいろんな種類の入ったものを選ぶようにしましょう。
よく投資で聞くことわざに「卵を一つのカゴに盛るな」というのがあります。
卵を一つのカゴに盛ると、万一そのカゴを落としてしまうと卵を全部割ってしまうことになるからです。
つまり、自分のお金を一銘柄の株式等に全額投資するのではなく、いろんな商品に振り分けるのが投資の基本スタイルなのです。
その点、最初からいろんな商品がパックになった投資信託は便利な商品ですね!
投信の中にも業種やテーマを絞ったものがありますが、これらは値動きが激しく、長期投資のNISA向けではありません。
・長期的な視点と「無分配型投資信託」
NISAでは基本的に、買った商品は5年間寝かせておく方が利益を目一杯享受できます。
なので、投資信託を購入するときには「長期投資向け」と表示のある商品がおすすめと言えます。
また、運用して得た利益を再び投資に回す「再投資型投資信託」という種類の投信がありますが、これは意図してやるのでなければおすすめしません。というのも、100万円枠をフルに使っていると再投資分はNISA口座枠からあふれてしまい、課税対象になってしまうからです。
それを避けるためには、再投資を行わない「無分配型投資信託」を選ぶと良いでしょう。
・応援したい会社のものを選ぶ
投資信託でも、「自分が応援したい」と思える商品選びがより自分の気持ちを豊かにしてくれます☆