円高・円安とは?
新聞には、『急激な円高!一時70円台に』などと見出しが大きく出る場合があります。
外貨取引をしたことがない方でも、一度は新聞やテレビのニュースなどで 「円高」「円安」という言葉を耳にしたことがあるでしょう。
FXの第一歩は、この「円高」「円安」という言葉に慣れ、馴染むことから始まります。
円高や円安がニュースになったり、人の話題に上ったりするのは、円高や円安が日本の経済はもちろん、私たちの生活の至る所に関わっているためです。
では、そもそも円高・円安ってどんなことをいうのでしょう?
円高とは?
円高とは、為替相場<1ドル=200円>から<1ドル=100円>になるような状態です。
1ドルを購入するのに必要な円が少なくなったわけですから、
円の価値が高くなったということになります。
円安とは?
円安はこの逆で、為替相場<1ドル=100円>から、<1ドル=200円>になるような状態で、
1ドルを購入するのに必要な円が多くなったわけですから、円の価値が低くなったことになります。
物に例えてみましょう!
価値が変わるということは、次の例で見るとわかりやすいかも知れません。
たとえば、1つ1ドルのハンバーガーを買いに行くとします。
1ドル=100円の昨日ならハンバーガーを一つ買うのに100円支払わなくてはなりません。
でも、1ドル=80円の今日なら、80円支払えばいいのです。
昨日は80円で買えなかったハンバーガーが、今日は買えるのですから、円の価値が上がっているということになりますね。
これが円高ということです。
円安はこの逆で、昨日100円で買えたハンバーガーが、今日は120円出さなければ買えなくなってしまいます。
円の価値が下がったということですね。
実際の相場は、1ドル=100円が翌日には1ドル=80円というようは大幅な変化はありませんが、
為替相場(円の価値)は常に変わり続けているのです。
いたって簡単ですから、しっかりと円高、円安の意味を理解しておきましょう。
株式投資への影響
こういった円高・円安の関係は、諸外国との「輸出入」に大きく関わってきます。
日本は輸出入に大きく頼っている国ですので、円高・円安により経済の流れも変わってくるわけです。
日本は特に輸出産業が強い国ですので、円高が進むと経済の流れも悪くなります。
円高になると以下のようになります。
・輸出:「円」の価値が高くなる = 海外への販売価格が高くなる = 売りづらくなる(輸出減)
自動車関連などの輸出産業が苦戦する = 景気が悪くなる
・輸入:海外から安く仕入れられるが、景気が悪くなることにより影響あり
・旅行:「円」を海外通貨に替えるとトクをする = 海外旅行などが増えやすくなる
・雇用:工場を海外に移転させる企業が増える = 雇用が減る
・株価:株価は景気の悪化を懸念して下落傾向
上記の事などから「円高」よりも「円安」傾向の方が輸出がしやすくなり、経済の流れが良くなり景気も良くなるとされています。