配当の受け取り方を理解する
配当金とは?
配当金は一株当たり○○円というかたちで、株主に対し利益還元するものです。
株の値上がり益をキャピタルゲインというのに対してインカムゲインといいます。
業績が良い会社は、安定して高利回りの配当金を出しています。業績がさらに良くなれば、配当金を増やします。
この増配や、配当金を出せずに無配だった会社の業績が回復して復配したときなどは、会社の今後に対する期待が膨らみ、株が買われ株価が上がることが多いです。
逆に業績が悪くなれば、配当金が出ていた会社が無配になることもあり、株は売られて株価は下がります。
配当金を受け取るためには、権利確定日にその会社の株主であることが条件です。
株の配当の種類
株式の配当には、普通配当、記念配当、特別配当、中間配当などがあります。
・普通配当:通常の決算期毎に出る配当
・記念配当:会社の創立記念日などに出る配当
・特別配当:特別な利益が出た時などに出る配当
・中間配当:年2回に分けて行われる配当
配当の受け取り方
2009年1月実施の株券電子化にともない、2009年から「株の配当金の受け取り方法」が2種類増えました。
2008年までは、個人投資家のもとに配当金領収証が郵送され、個人投資家自身が郵便局で配当金を受け取る。または、個人投資家が株券発行会社に対し口座振込指定をし、指定した金融機関の口座に配当金が振り込まれていました。
この従来の受け取り方に加え、下記の2種類の受け取り方法が追加されています。
株式数比例配分方式
配当金が各証券会社の保有株式数に応じ、個人投資家の証券口座に入金される方法です。
例えば、同一銘柄をSBI証券に200株、楽天証券に100株を保有していた場合、配当金が生じたら、SBI証券の口座に200株分、楽天証券の口座に100株分の配当金が入金されます。
(実際は配当課税が差し引かれて入金されます。)
なお、株券を保有している証券会社の中に株式数比例配分方式による配当金受領方法を取り扱っていない証券会社がある場合は、この方法を指定する事はできません。
登録配当金受領口座方式
あらかじめ指定した1つの銀行預金口座で全ての株式の配当金を受領する方法です。なお、ゆうちょ銀行は指定できません。
例えば、SBI証券で200株、楽天証券で100株保有していたとしたら、指定した銀行口座に300株分の配当金が入金されます。
(実際は配当課税が差し引かれて入金されます。)